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大きい病院にかかると医療費がいくらかかるか知っていますか?

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風邪ひいた時あなたはクリニックに行く?病院へ行く?

姉ちゃん、なんかオレ喉痛いし咳出るし熱っぽい・・・
いくと
[姉]みか
あら、風邪かしら?薬飲んであったかくして寝てなさいよ
例のウイルスにかかってるかもしれないし
姉ちゃんの病院かかったほうがよくない?
[弟]いくと
みか
なんであんたみたいな家から出ないニートが感染するのよ!
[姉]みか
だいたいうちみたいな大きい総合病院に
紹介状も持たずに行っていくら掛かるか知ってんの?
んーと、初診料が288点でぇ・・・
・・・検査とかやって全部で2000点くらいいくとして・・・
1点10円だから・・・
3割負担で大体5、6千円くらい?
[弟]いくと
[姉]みか
まあ保険診療分はだいたいそんなもんね。
けど実際はそれにプラスで5500円必要よ
たっか!ちょっと風邪でかかるだけで1万円越えかよ!
[弟]いくと
まあでもそんくらいの金額ならまあいっか・・・
大きい病院のほうが安心だし・・・
いくと
[姉]みか
(だめだ・・・世間知らずの小金持ちはこれだから困るわ・・・)

初診時再診時選定療養費の義務化

あまり馴染みの無い言葉ですが、一定の規模の病院を受診すると「選定療養費」という保険外負担が必要となる場合があります。
どんな場合に必要になるかと言うと

初診時:紹介状無しで受診する場合

再診時:その病院から他院へ紹介されたのに自分の意思で元の病院を受診する場合

といった場合です。
ただし上記に当てはまる場合全てにおいて徴収されるわけではありません。
病院によってルールが決められております。

初診時再診時選定療養費は患者さんが病院へ集中することを避けるために国が設けた制度です。

病院の立場からすれば、取りたくて取ってるわけではなく
義務化さえされていなければこんな費用は徴収せずに
患者さんがたくさん来てくれたほうが収入が増えます。

その一方、国とすれば医療費を抑制したいので、
いわゆる町のクリニックに比べて
医療費が高額になりがちな病院への受診を抑制するため、
診療報酬改定の度に初診時再診時選定療養費の対象となる病院規模の範囲を広げているのです。

[姉]みか
患者さんからたまに
「足元見やがって」
的なことを言われることがありますが
そうではない、そうではないのです

初診時選定療養費の最低金額は5000円+消費税に

2020年の診療報酬改定で初診時再診時選定療養費を算定する病院の規模は、
現在の「400床以上」から「200床以上」の地域医療支援病院に拡大されました。
200床というのは病院の規模としてはそれほど大きくありませんが
地域医療支援病院は一定以上の紹介患者を受けている病院ですので
その名前の通り、地域の医療を担っている病院ということになります。

また、初診時選定療養費を徴収する必要のある病院の多くは
時間外の救急対応を行っていると思います。

時間外の受診にも選定療養費を設定していることが多く、
病院によっては初診時選定療養費と同時に徴収される場合もあります。

金額の設定も初診時選定療養費と同じかそれ以上となっていることが多いように思われます。
ちょっとした風邪や怪我で受診するだけでも医療費が高額になりがちですので、
時間外に病院を受診する前に、お住まいの地域に休日診療所、夜間診療所といったものがあるがどうか
確認しておくことをおすすめします。

また、やむを得ず病院を緊急で受診する際にも、受診が可能かどうか電話で問い合わせしてから
病院に向かうようにして下さい。

[姉]みか
救急車を受け入れている病院は重症な患者の受け入れで
結構な頻度で急患の受け入れが止まっていたり
長い待ち時間が発生していたりします。
かならず受診前にはお電話をお願いします。

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